もちろん、業務フロー・手順の見直し、システム化などを行い、最後に残った定型業務をRPAで自動化するという流れが理想形です。
では、どの企業でも業務改善から行った方が良いのでしょうか?
こんなケースは要注意
業務改善プロジェクトは頓挫するリスクがあります。
・トップの関心が途中で薄れ、うやむやなまま終わってしまう
・現場がヒアリングなどに積極的に協力してくれない
業務改善は目に見える効果を出すまでには一定の時間がかかるため、成果をあげることへの強いコミット、現場を巻き込むリーダーシップが必要となります。
「業務改善プロジェクトを立ち上げたら、最後までやり切れる自信がある」と言い切れる場合は、理想形で進めるべきです。
そうでない場合、RPAから着手するというのも有効となります。
RPAから始めるメリット
RPAは即効性、効果の分かりやすさ、という点にメリットがあります。
・即効性 :業務全体の棚卸をせず、思いつく定型業務をまずは自動化してしまう
・効果の分かりやすさ:RPAが処理している動きを見るだけで効果が分かる
つまり、RPAは「早期に小さな成功体験を積みやすい」と言えます。
そのため、「次は〇〇を自動化しよう!」という流れを作り、自動化・業務改善に対して前向きな気運が生まれやすくなります。
その段階で、業務改善プロジェクトを立ち上げると、成功の確度が高まります。
業務改善から始めるか、RPAから始めるか、並行して行うか。
このような観点から推進方法を検討されてみてはいかがでしょうか。